論理と合理性のみを追求する近代グローバリズムは、既に破綻を来たしている。これを乗り越え、世界に向けて新たな価値観を提供することができるのは「情緒と形の文明」を持つ日本だけである。今の日本は戦後のアメリカ化による弊害で、世界に誇るべき「情緒力」を失いつつある。今後の世界を牽引するためには武士道精神を取り戻すべきだ。
要約するとなんて陳腐な本でしょう(笑)
展開する主張はすべて著者の直感によるものなので、論拠がほとんどなく、反論しようにも論理的に考えること自体が否定されている、という厄介な本です。こういう本は真っ向から対峙するとむかつきますが、著者の好悪をつづったエッセイであると思えば、意外と楽しめるものです。熱くなってはいけません。
というわけで、言いたいことはいろいろありますが、一点だけ。
「たとえ経済的斜陽が一世紀にわたって続こうとも、他国から尊敬を受ける国になるべきだ」とおっしゃいますが、個人的には、人間は衣食が足りて、ようやく礼節を知るものだと思いますけどね。
話の中身そのものよりも、なんでこの本がベストセラーになったのかに、より興味があります。

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